総文字数:14,660文字

 

ビジネスと投資の合計収益が年収1億円を突破

こんにちは、BizCamp編集部です。

 

今回は、

 

大学院を辞めてインターネットビジネスの会社で起業し、兼業投資家としてトレーダーとしても大成功を収め、ビジネスと投資の合計収益が年収1億円を突破した竹内さん

 

のインタビューをお届けしようと思います。

 

世の中には様々な投資家がいます。

 

ウォーレン・バフェットのような大富豪
未上場企業への投資を行う”ベンチャーキャピタル”
創業間もない企業へ投資する”エンジェル投資家”
家賃収入を目的としてアパートやマンションに投資する”不動産投資家”

 

その種類は多岐に渡りますが、数ある投資の中でも、株式や為替、債権などの取引を行う証券投資家のことを”トレーダー”と言います。

 

トレーダーは『JPモルガン』や『ゴールドマン・サックス』など組織的にトレードを行う”機関投資家”と、個人でトレードを行う”個人投資家”に分かれますが、今回のインタビューに応じていただいた竹内さんは、この”個人投資家”に該当するわけですね。

 

個人投資家というと、1日中パソコンの前に座って画面を見続けていたり、新聞や書籍、ネットなどあらゆる情報源から日々インプットしたり、ニュースをウォッチし続けたりと、

 

「なんだか大変そうだな…」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?

 

トレードに対しても「複雑で分かりにくい」「リスクが高い」「怖い」など、ネガティブなイメージを持つ人も少なくないでしょう。

 

とはいえ、個人で100万円程度の元手からトレードを始め、最終的に数十億、数百億という財を築き上げた人がいるのも事実

 

個人トレーダーはまさに『ハイリスク・ハイリターン』な職業だと言えるでしょう。

 

そんなトレーダーの実態に迫るべく、竹内さんには「どのようにしてトレードで勝てるようになったのか」「トレードで成功するための秘訣」「これまでの失敗談や成功体験」などについて赤裸々に語って頂きました。

 

専門用語が沢山登場して少し難しく感じるかもしれませんが、分からないところは一旦置いた上で読み進めていってもらえたらなと思います。

 

実際の生の声をみなさんに届けることで、個人投資家という働き方を正しくイメージできるようになってもらうこと、その上でみなさんの選択肢や可能性を広げることが今回のレポートの目的ですからね。

 

それでは早速いきましょう、どうぞ!

 

トレードと会社経営の両立

──まず、竹内さんが扱っているトレードの種類について教えて下さい。

 

はい。メインはFXなんですが、通貨ペアで言うと、「ドル/円、ユーロ/ドル、ポンド/ドル、豪ドル/ドル』でトレードすることが多いですかね。

 

他にも日経や個別株、投資信託、それから仮想通貨のトレードもやっているので、割と色んな種類の金融商品を触っている方だと思います。

 

 

──竹内さんはトレードをやりながら会社経営もしてるとのことですが、どんな事業をやっているんですか?

 

簡単に言うと『記事作成代行』の事業ですね。

 

企業から、ホームページやブログなどのWEBサイトに載せる記事や、商品の販売ページなどの制作の依頼を受けて、集客に強い記事や成約率の高い販売ページを作って納品する、っていう仕事ですね。

 

この会社を立ち上げてから、今年で5年目になります。

 

ほとんどの業務は従業員に任せているので、私自身はかなり時間に融通が効くんですよね。だから空いた時間はトレードばかりやってます(笑)

 

──いわゆる兼業投資家ですね、ちなみにビジネスと投資の収入はそれぞれいくらくらいですか?

 

会社からの収入は安定して300万円ほどですが、トレードによる収入は月によってかなりバラバラですね。

 

トレード成績は大体月利10%程度なんですが、調子の良いときは月利20%以上で回せることもありますし、短期間のトレードで資金が一気に2倍になったこともあります。

 

もちろん大損失が出る月もありますが、年単位でみると今のところ利益が出ている、といった感じですかね。

 

特に、去年は会社の事業とトレードのどちらも調子良かったので、年収1億円を超えることができました。

 

きっかけは「面白そう」だと思ったから

──おー!年収億り人になったわけですね(笑)では、そもそもトレードを始めたきっかけって何だったんですか?

 

大学院に通ってた頃、研究室の先輩がトレードをやってるのを見て「面白そうだな」と思ったのが一番のきっかけですね。

 

当時、私の専門分野が主に数学や物理を扱うものだったので、統計や期待値についてもある程度は勉強していたので、

 

「そこで学んだ知識をトレードにも活かせるんじゃないか?」

 

と思ったのもトレードを始めた理由の一つですね。

 

世の中には『トレードなんてただのギャンブルだ』なんて言う人もいますが、当時から私は「それは違う!」と思ってました。

 

統計や期待値についての正しい理解があって、その通りに振る舞うことさえできれば、

 

「トレードは絶対に勝てるはずだ!」

 

と。まあ、後にそんな単純なものじゃないと思い知るんですけどね(笑)

 

──なるほど、ではどこかで痛い思いをしたわけですね(笑)では、最初の頃はどれくらいの時間を投資に費やしてたんですか?

 

始めたばかりの頃は大学院生だったので、トレードだけに集中できるわけではなかったですね。日中は当然、勉強や研究などに時間を取られるので。

 

ただ、相場が大きく動く時間が夜9時以降なので、その時間帯はトレードだけに時間を使うようにしてました。

 

バイトで貯めた100万円を元手にして、夜の9時から12時までの3時間だけ、集中してトレードをやってましたね。

 

すぐにバイトで貯めた資金が半分吹っ飛んだ

──トレードを始めた頃の成績はどうでした?

 

うーん、自分の中ではコツコツ真面目にトレードをやってたつもりだったんですけど、やっぱりどこかで「短時間で大きく稼ぎたい」という欲があったんですよね(笑)

 

だから、あまりチャンスでもないタイミングのときに、ロット数を大きく張ったスキャルピングをやりまくってたんです。

 

取引するたびにスプレッドもかかってくることを考えたら、明らかに期待値が低い最悪の振る舞いをしてました。

 

そうすると、損切りの回数も徐々に多くなって、損失もジワジワ増えていって、気がつくと元手の100万円が50万円にまで減ってしまい、資金が半分吹っ飛びました(笑) (※1)

 

 

──大学院生で50万吹っ飛ぶのはキツいですね(笑)この頃はトレードについてどれくらい勉強してたんですか?

 

いや、ネットで気になったことを調べるくらいで、ほとんど感覚でやってましたね。

 

なので”ライントレード”程度の、本当に最低限の知識しかなかったです。

 

レジスタンスラインとかサポートライン、トレンドラインだけを意識する、いわゆる”教科書通りのトレード”というやつです。

 

 

ただ、この時の自分は教科書通りのトレードすら出来てなかったですね。

 

さっきも言ったように、どこかで「短時間で大きく稼ぎたい」という気持ちがあったせいで、ライントレードのルールさえも守れずに、チャンスでもないタイミングで、焦ってエントリーしまくってました。

 

教科書通りのトレードでは勝てない

──資金が半分吹っ飛んでからはどうしたんですか?

 

私がずっと負け続ける一方で、研究室の先輩は順調に資金を増やしてたんですよね。

 

そこで、

 

「とりあえず稼いでいる人のトレード手法を真似しよう!」

 

と思って、実際に先輩のトレードのやり方を見せてもらったんです。そこで分かったことが、

 

『教科書通りのトレードは人間の心理状態をほぼ無視していて、具体的にどういった状況で損切りしたら良いのか、あるいは利確したら良いのかを教えてくれない』

 

ということ。

 

おかげで、

 

「結局のところ、利確や損切りのタイミングは自分で決めないといけないんだな」

 

と悟ることができました。

 

そして、その利確や損切りの”的確なタイミング”を判断できるようになるためには、勉強ではなくて沢山の経験を積んでいくことが大事なんだ、ということも実感しましたね。

 

事実、先輩のように稼いでいる人のトレードをずっと見ていても、「なんでそのタイミングで利確したんだろう?」

 

ということが全く分からないんですよ。

 

もちろん、その場で先輩に教えてもらえば納得はできるんですけど、その理由って状況によって毎回全然変わってくるんです。

 

だからこそ、先輩のトレードを見て、

 

「いかなる状況にも対応できるようになるためには、何より経験を積むことが大事なんだ」

 

と思い知らされたわけです。

 

 

──では、その先輩がキッカケで上手くなったんですか?

 

いや、それを知っても全然ダメでしたね(笑)

 

確かに前よりは多少勝てるようにはなったんですけど、やっぱり経験の量が圧倒的に足りてなかったので、肝心なところではどうしても自分の曖昧な感覚に頼ったトレードになってしまって。

 

なのでまだ負けることの方が多かったです。

 

それに「短時間で大きく稼ぎたい」という欲もまだあったし、その欲のせいで相変わらずチャンスでもないところでエントリーしてしまって、その結果、損切りの数だけが積み上がっていくという負け方(笑)

 

気がついた頃には、すでに100万円の元手が20万円になって、合計で80万円の損失です。ものすごく悔しかったですね(笑)

 

で、この時に一度トレードを辞めました。

 

──俗に言う”退場”したわけですね。それは資金不足になったから?そうですね。あとはちょうど研究室も忙しくなってくる時期だということもあって。

 

ただやっぱり、どうしてもトレードのことを諦めきれなくて。

 

だから、塾講師のバイトでまたコツコツお金を貯めて、元手を100万円に戻して、研究が落ち着いてきたタイミングで、再スタートしました。

 

いくら頑張っても勝てず、気づけば300万円の損失

──2回目のチャレンジでは、何かトレードスタイルを変えましたか?

 

今までの自分のトレード手法である”ライントレード”が、「シンプル過ぎてダメだったのかな?」と反省したので、それを踏まえて、次はインジケーター”を使うようになりましたね。

 

 

インジケーターはRSIやMACD、ストキャスティクスなど沢山の種類があるんですけど、最初は気になったものは全て使うようにしてました。

 

チャート上に色々な指標を表示させて、それらを組み合わせて判断することで、確度の高い時だけエントリーできるし、トレードも上手くいくんじゃないかと思ったんですよね。

 

──ではインジケーターを使い始めてから、勝てるようになったんですか?

 

いや、余計に上手くいかなくなりました(笑)

 

というのも、色んな種類のインジケーターを使いまくった結果、エントリーできるチャンスが極端に減ったんですよ。

 

例えば、ライントレードではチャンスだと判断できるような局面でも、インジケーターを見ると「今はエントリーしちゃダメ」というサインが出てるわけですよ。

 

こういうことが重なって、エントリーできる回数がどんどん少なくなっていきました。

 

で、最初は私もインジケーターのサインに従ってたんですが、そのうち我慢できなくなってきて、「ここはチャンスじゃないか?」と勝手に自分で判断して、エントリーしてしまうようになりました。

 

とにかく「エントリーしない」ということに我慢できなくて(笑)

 

これも、やっぱり「短期で大きく稼ぎたい」という欲があったからですね。

 

──勝てるようになるまでの紆余曲折が凄いですね(笑)

 

そうですね(笑)

 

ほんとにこの頃は、勝てるようになるためには何でも勉強したし、何でもトライしました。

 

でも結局、自分が持ってるインジケーターを全て試しても、全く勝てるようにはならなくて。その他にもトレード手法だって沢山覚えたし、情報商材も色々買ったし、トレードに関する書籍も買い漁りました

 

もちろん当時は研究もあったので、投資に使える時間は限られてましたが、それでもなんとか合間の時間を使って、ひたすら勉強と実践を繰り返してました。

 

あとはやっぱり「できるだけ短期で大きく儲けたい」という気持ちがあったので、スキャルピングにこだわってましたね。

 

でも、いくら頑張っても勝てるようにはならず、ずっと負けっぱなしで。そんな日々を送り続けて、

 

「これはもうダメなんじゃないか…?」

 

と思ったときには、既にトータルの損失額は300万円になってて(笑)

 

で、この時また、1回退場したんです。

 

トレードを辞めて、起業して成功、大学院を退学

──バイトで稼いだ金が全部FXに吸い取られたわけですね(笑)トレードを辞めてからは、どうしたんですか?

 

ちょうどトレードを辞めてしばらくして、会社を立ち上げたんですよね。

 

当時、FXの資金を捻出するためにも、バイトとは別に、クラウドワークスやランサーズなどでサイトの記事作成代行の仕事をコツコツ受けてたんですよ。

 

で、トレードのせいで資金不足になったことで、本格的にクラウドソーシングの仕事をやるようになって、いわゆるフリーランスみたいな形で働くようになりました。

 

その頃は、

 

「また資金を貯めて絶対にトレードの世界に戻るぞ!」

 

と決めてたので、仕事の受注先の会社に直接連絡を入れたりして、

 

「今後は数人がかりで記事を書くようにするので、もっと単価を上げてください。その代わり安定的に記事を供給しますので。」

 

といったような交渉をしたりもしてました(笑)

 

残念ながら最初は受け入れてもらえませんでしたが、それでも仕事をどんどんこなしていくうちに、徐々に私のアカウントの評価が上がっていったんですね。

 

そうすると、相手の会社からも信頼されるようになって、結果的に高単価の仕事を沢山取れるようになってきたんです。

 

そこで、

 

「人を雇ってもっと沢山仕事を受ければ、より効率的に業務を回せるんじゃないか?」

 

と思うようになって、徐々にライターさんを雇うようになりました。

 

ライターさんには業務委託という形で、私がとってきた単価の良い仕事を任せて、その代わりに何割かマージンを抜く、っていうやり方です。

 

そのうち、

 

「これは充分に会社としてやっていけるんじゃないか?」

 

と思えるような規模にもなってきたので、ここで記事制作代行の会社を立ち上げて、思い切って起業しました。

 

──なるほど、そして今ではその事業からの収入が月300万円あると。

 

そうです。

 

ただ事業が軌道に乗るまでは、事業にだけ集中して、トレードからは一旦離れてましたね。

 

その甲斐もあってか、まとまった安定収入が比較的スムーズに確保できて、資金的にも十分なゆとりが出来たので、トレードに再チャレンジすることにしました。

 

ちょうどこの時に大学院も辞めましたね。

 

スキャルピングからデイトレードに切り替えた

──大学院を辞めて、起業もして、事業に成功して、って一気に環境変わりましたね(笑)

 

そうですね(笑)

 

でもそのおかげで、3度目の正直にしてようやく、エントリーに焦らなくなったんです。

 

大学院生の頃とは違って、まとまった安定収入ができたので、

 

「別にトレードで稼げなくても良い、負けても大丈夫。」

 

ってどこかで思えるようになったんですよね。

 

そうやってメンタルに余裕がある状態で改めてトレードを始めてみると、やっぱり前より冷静にチャートを眺められるようになって。

 

あと、これは薄々気づいてたんですけど、スキャルピングをやると”だまし”の数がすごく多いんですよ。

 

例えば、サポートラインでの反発を予想してエントリーしても、1分や2分という短時間でトレードをしていると、予想通りに反発することって少ないんですよね。

 

そうなると、どのタイミングでエントリーしたら良いか、あるいは損切りしたら良いかが段々分からなくなってくる。

 

でも、今回は資金的な余裕が出来たので「別に短時間で大きく稼ぐ必要はない」という精神的な余裕が生まれたおかげで、1分や2分などの短時間のトレードから抜け出すことができて、例えば1時間単位などの長い時間でトレードするようになったんです。

 

そうすると、”だまし”の数もかなり少なくなってきて、自分の予想通りにチャートが動くことも多くなりました。

 

──スキャルピングからデイトレードに切り替えたってことですよね?

 

はい、このときから完全にデイトレードに切り替えました。

 

スキャルピングの時は1分足や5分足を見てトレードしてたのが、1時間足や、場合によっては日足を見てトレードするようになりましたね。

 

 

あとは、以前はインジケーターも色んな種類を同時に使ってましたけど、この時からは本当に必要だと思った一種類だけを表示させるようにしましたね。

 

更に、精神的、時間的な余裕ができたおかげで「ここは確実に反発するな」と思えるポイントだけに絞ってエントリーできるようになりました。

 

その結果、ここで初めて1ヶ月の収支をプラスにすることができたんですよね。

 

──お、遂に!ではそこから割とスムーズに勝てるようになったんですか?

 

うーん、確かにそこで初めてプラスにできましたけど、まだ全然大きく勝てることはなかったです(苦笑)

ただ、このあたりで”損切りのやり方”が身についたんですね。

 

損切りって、タイミングを見極めることが大事なんですけど、仮に相場が自分にとって不利な方向に動いたとしても、当時の私は「どうせまた元の相場に戻ってくるだろう」と思い込んでたんですよね。

 

そのせいで、なかなか良いタイミングで損切りできずにいました。

 

特にFXだと、一番基本的な通貨ペアの「ドル/円」だとボラティリティがほとんどないんですよね。せいぜい上値120円、下値100円くらいで、相場が極端に動かないんですよ。

 

だから、相場が自分のポジションよりも不利な方向へ動いたとしても、

 

「数円くらいの値動きだったら、いずれ元の相場に戻ってくるはずだから、まだ損切りしなくて良いだろう。

 

と思ってたんですよ。

 

「ロット数を調整して、強制ロスカットを食らわない程度の取引額に押さえておけば大丈夫なはず。」

 

と、簡単に言えば甘く見てたんですよね。

 

で、案の定、大打撃を食らいました(笑)

 

強制ロスカットで一撃で500万円を失う

──大打撃って、何があったんですか?(笑)

 

数年前のドナルド・トランプとヒラリー・クリントンのアメリカ大統領選の時に、私は「トランプが当選すればドル/円の相場は下がるだろう」と予想してたんですね。だから、私はドル/円の売りポジションを持ってたんです。

 

で、トランプが当選確実となったとき、最初は予想通りドルが売られていって、思惑通りドルの価値もどんどん下がっていったんです。

 

でもしばらく経つと、今度は予想に反してドルがどんどん上がっていって

 

最初は「まあ大丈夫だろう」と思ってたんですが、その後もその上昇トレンドが止まらなくて、それでも私は「またどこかのタイミングで下がってくるだろう」と思って、“ナンピン売り”を重ねてしまったんです。

 

 

そうやって相場が上がっていくのに応じてナンピン売りをしていった結果、自分でも信じられないくらいの売りを重ねてしまって、気づいたときには、相場が数円変動しただけで強制ロスカットを食らってしまうほどにポジションが大きくなっていました

 

で、その後もずっと上がっていって、結局強制ロスカットを食らったんですよね(笑)

 

ようやっと月の収支をプラスにすることが出来て、徐々に「トレードで勝てる!」という自信がついてきた矢先の話でした。

 

アメリカ大統領選の直前まではトータルの勝ち分も1,000万円くらいに到達してたんですけど、結局この時の強制ロスカットのせいで500万円が一撃でなくなりました。

 

たった12日で1,000万円の大勝ち

──なるほど(笑)損切りの大切さを身を削って痛感したわけですね。

 

あれはトレードの怖さを思い知った瞬間でしたね。

 

でも今考えると、この失敗で「損切りは徹底しないといけない」というトレードの真理を身をもって実感できたことは大きかったですね。

 

500万円という高い勉強代でしたけど(苦笑)

 

で、その後はまた、元手300万円くらいからトレードを再スタートしました。

 

自分の事業からの安定収入があるからこそ、いつでも余裕を持ってトレードを再開できるというのは兼業投資家の強みですね。

 

そうこうしてる時に、トルコリラ(トルコ共和国の通貨)が数年前からずっと売られ続けていることに気づいたんですよね。しかもその売られ方も尋常じゃないスピードで加速してて。

 

そこで「まだこれからもずっと売られ続けるんじゃないか?」と思って、私もショートポジション(売り)でエントリーしました。

 

というのも、トランプ大統領が当選した時もそうだったんですが、過去のデータを色々眺めていて分かったことがあって、それが、

 

「一度相場が売り方向や買い方向のどちらかに大きく傾くと、そのトレンドは行くところまでいかないと止まらない」

 

ということ。

 

どういうことかというと、一旦通貨が買われ出したり、あるいは売られ出したりすると、ほんとに信じられないところまで相場が高騰したり、あるいは暴落したりするんですよ。

 

上昇トレンドにせよ下降トレンドにせよ、トレンドは自分が思っているよりも遥かに先のところまで行かないと止まらない。

 

これは私自身の過去の経験、例えばトランプ大統領が当選した時の失敗もそうですし、仮想通貨バブルの時もそうでした。

 

仮想通貨バブルの時は、1BTC(ビットコイン)の価値が一時期240万円近くにまでなったわけですよね。

 

過去にこういった極端な相場の動き方を実際に経験していたので、今回のトルコリラでも同じようなことが起こるような相場の雰囲気をなんとなーく感じたんですよね。

 

あとは、当時はトルコリラをロングポジション(買い)で持っている人がとても多かったんです。特にスワップ金利を目当てに「トルコリラ/円」を買いで持っている日本人が多くて。

 

 

──特に日本人は貯蓄や利息が大好きですからね。

 

そうですね、だから多くの日本人がスワップ金利にも魅力を感じたんでしょうね。

 

ただ客観的に見ると、尋常じゃないスピードで売りが加速してるのに、全体の8割から9割くらいの人がロングポジションを持ってる、っていうかなりおかしな状況になってたんですよ。

 

そこにトルコの政情不安なども重なったりして、

 

「この調子でいけば、信じられないところまで下がっていくんじゃないか?」

 

と思った私は、早速トルコリラを売ってみたんです。

 

もちろん「損切りだけは徹底しないといけない!」と思ってたので、早めに損切りしてしまったせいで最初は何度かマイナスを出してしまったんですけど、

 

その一方で、持っていたポジションの一つが物凄くプラスになってきてたので、「これはチャンスだ!」と思って、さらなる利益を狙って、一旦下げ止まる度にどんどん追加で売っていったんですよ。

 

 

──ピラミッティングしたってことですね。

 

その通りです。

 

もし自分の予想に反してトルコリラの相場が上がって利益が0になっても「もう仕方がない」と割り切って、どんどん売り増ししていきました。

 

 

そうすると面白いほど相場がどんどん下がっていって、1~2分後にチャートを見るとストーンと下がってることもあったし、その現象が1時間くらい続くこともありました。

 

たまに上がってきたりもしましたけど、その上がり方も甘いと感じたので、そのときに追加でまたポジションを増やしたり。

 

そうやって1~2日くらいチャートにずっと張り付いて、気づいたらフルレバになるくらいまで売りポジション抱えて大勝負したら、どんどん含み益が増えていって、最終的に勝ち分が1,000万円くらいになったんです。

 

 

──おお、凄い、マジで大勝ちしましたね!

 

はい(笑)

 

トレードでこんなに大きく勝てたのは、これが初めてのことでしたね。

 

で、ここで学んだことが、

 

「強いトレンドが出てきたら、安易にそのポジションを閉じてはいけない(=決済してはいけない)」

 

ということ。

 

大抵の人ってやっぱり「早く利益を確定させたい」と考えるので、少し含み益が出てきたらすぐに利確してしまったりするんですけど、それはやっぱり期待値的には間違っていて

 

適切なタイミングで損切りできないと期待値が下がってしまうように、すぐに利確してしまうのも期待値を下げる行為なんですよね。

 

もし仮にポジションを閉じるにしても、ダブルボトムが出現するとか”明確な転換サイン”が出るまでは利確してはいけなくて。

 

 

今回のトルコリラでも、プラスになっていたポジションをすぐに利確せずに、相場が行き着くところまで行ってから利確したからこその大勝ちだったので。

 

で、そのおかげで、

 

『損切りを徹底すること』と同じくらい『安易に利確しないこと』が大事。

 

ということを身に染みて理解できました。

 

──なるほど。『損小利大』を徹底すべし、と。

 

その通りです。

 

「損切りを徹底して、すぐに利確をしない」

 

というスタイルですね。

 

で、この頃からやっと平均して月利10%で回せるようになってきたんです。これは間違いなく、トルコリラのトレードで大勝ちしたことがキッカケだと思ってます。

 

自分だけの勝ちパターンを見つけていく

──自分のトレードスタイルを確立できたからこそ、安定して勝てるようになったんでしょうね。

 

もちろんそれもありますけど、やっぱり一番大きいのは、

 

「トレードに対する自信がついたから」

 

ですかね。

 

正直、昔と比べて今でも「トレードの技術が劇的に上がった」という実感は持ってないんですよ(笑)

 

でも「自分はトレードで勝てるんだ」と思えるくらいの圧倒的な練習量や経験量は絶対に積んできた自信があるので、それが大きな違いですかね。

 

やっぱりそういうものに裏打ちされた自信がないと、自分で作ったトレードのスタイルやルールも守れないんですよね。

 

──ルールを守れずに期待値の低い振る舞いをしてしまって、結果負けると。

 

そうですそうです。

 

ただトレードに置いては”必ず勝てる”ということは絶対にあり得ないので、インサイダーじゃない限りは(笑)

なので自分の中でどれだけ自信があったとしても「結果ダメだった!」というケースは沢山あるし、なぜ相場が上がったか(あるいは下がったか)、理由がさっぱり分からないときだってよくあります

 

だから私自身今でも、少しでも勝率を上げるために日々改善し続けている最中ですね。

 

その過程の中で”自分の勝ちパターン”というのを沢山見つけていって、実際にトレードで勝っていく、お金を稼いでいく、そして自信を高めていく

 

こういったプロセスを経ることが、トレードで安定して勝つためには必要不可欠だと思いますよ。

 

最初はどんな投資から始めるべきか

──これから投資やトレードを始めるとしたら、最初はどんな投資から始めるのが良いと思いますか?

 

それはもうぶっちゃけ「その人がどれだけリスクを取れるか次第」ですね。

 

例えば、簡単なところで言うと、個別株は「リスクが低いけど短期では稼ぎづらい」、FXは「リスクが高いけど短期で稼ぎやすい」という特徴があります。

 

なので「時間をかけても良いから、低リスクでコツコツ稼ぎたい!」という人には個別株が向いているでしょうし、「リスクを取ってでも短期で大きく稼ぎたい!」という人にはFXが向いてるでしょう。

 

なので一般論になっちゃいますけど、まず初心者の頃はリスクが低いものから始めるのがオススメですね。

 

個別株であれば、レバレッジの限度も大抵3倍程度に規制されてるので、FXみたいに25倍や100倍みたいな高い倍率で取引することもないですし、仮に失敗しても、損失を比較的小さくすることができます。

 

あとは、あまりトレードに時間が取れないなら、投資信託から始めるのもアリだと思いますよ。iDeCoNISAを始めてみるというのも良い勉強や経験になると思います。

 

ただ、銀行や証券会社などが「投資を始めませんか?」と営業してくることもあると思うんですけど、あれはハッキリ言ってオススメしないです。高い手数料取られて”カモ”にされるだけなので(笑)

 

なので投資を始めるなら、まず自分で調べてみて、例えばSBI証券など有名どころの証券口座を開設してみるなどして、自分の意思で資金を動かしていくことを前提にして欲しいですね。

 

あと断言できるのは、

 

「何もせずにただ余剰資金を銀行口座に置いておくぐらいなら、何でもいいから投資を始めた方が良い」

 

ということ、ですかね。

 

──なるほど、自分の意志でリスクを取ってお金を動かさないと身にならないと。では元手はどれくらいあれば良いと思いますか?

 

んー最低100万円くらいはあった方が良いと思います。あまり少なすぎても、投資に必要なものが身につかないと思うので。

 

あとはリスクとリターンを比較して、

 

「自分がどれだけのリターンを望んでて、そのためにどれだけのリスクを取れるのか?」

 

をしっかり考えた上で投資に取り組むことが大事ですね。

 

その前提さえあれば、

 

「興味があるものは何でもやれば良いんじゃない?」

 

と思いますけどね(笑)

 

決して短時間で大きく稼ごうとするな

──まず何より自分のお金を実際に動かしてみないと始まらないということですね。

 

そうですね。

 

あ、あとは個人的に、これから投資を始めようとしている人に出会ったら絶対に言おうと心がけてることがあって、それが、

 

「短時間で大きく稼ごうとするな」

 

ということ。過去の自分がまさにその思考で痛い思いをし続けてきたので(笑)

 

確かにトルコリラでは1~2日で大勝ちしましたけど、あれって正直ギャンブルで勝ったに等しいと言っても過言ではないんですよね。

 

もちろん、それまで積み重ねてきた知恵や経験も役立ったかもしれませんが、当時のことを後から振り返ってみても、やっぱり「運が良かったなあ」と思います。

 

なので、

 

「普通はそんな短時間で爆発的に資金が増えることはない」

 

と考えておいて欲しいんです。

 

というのも、私自身、今はなんとか平均して月利10%以上で回せてますけど、トレーダー界隈全体で見た時に、正直これくらいの成績で回せている人はほとんどいないんですね。

 

だから例えばネットで、

 

「元手50万円が数ヶ月のトレードで1億円まで増えました」

 

みたいなことを言っている人がよくいますが、それはその人がよほどの天才だったか、ものすごく運が良かったか、あるいは嘘か。

 

この3つのうちのどれかです。つまり参考にはならないことは確か(笑)

 

──最近特にSNSやYouTubeでそういう発信や広告を沢山見るようになりましたもんね。

 

そうなんですよ。

 

で、ああいうのって、周りにまともなトレーダーや投資家の知り合いがいない人にとっては、それが嘘かどうか見分けるのって難しいんですよね。

 

そして、そのせいでトレードのことを勘違いしてしまう人が沢山いる。

 

例えば「日利1%で回した」と言うと、なんかショボく感じる人がいるかもしれませんが、でもこの「日利1%」という成績ってむちゃくちゃ凄いんですよ。

 

日利1%を1ヶ月間継続したら、複利で運用した場合の月利は35%になるので。もしこれだけの成績を出せたら、トレードの世界では化け物クラスです。

 

だから誰でも月利50%とか、元手数十万で短期で何億稼いだなんて話を信じると、必ず後で酷い目に合いますね(笑)

 

これからも期待値を磨き続けていきたい

──最後に、竹内さん自身の今後の目標や展望を教えて下さい。

 

今はとにかくトレードが楽しいですね。

 

勿論、資金が一瞬で無くなるかもしれないっていう恐怖もあるし、日々色んな心の葛藤もありますが、今はシンプルに数字をどんどん増やしていくこと、期待値を追い求めること自体が面白いです。

 

なので「強制ロスカットを食らって資金のほとんどを吹っ飛ばす」みたいなことが起きない限りは、今後もずっとやっていくと思いますよ(笑)

 

具体的には、今の月利10%という成績をもっと良くするために、色々と試行錯誤していくでしょうね。

 

ただ、トレードはスポーツと同じで反射神経や体力も必要になってくるので、「年齢を重ねる度にトレードの成績も衰えていく」と言われてるんですね。

 

なのでスポーツ選手が引退するように、いつかはトレードを辞めないといけない時が必ず来るなあとは漠然と思ってますね。

 

だからその時が来るまではずっとトレードをやっていたいです。年間の収支がプラスでかつ体力が続くうちは、期待値を磨き続けていきたいですね。

 

──まさに終わりのない目標ですね。

 

そうですね、終わりがないからこそ面白いんだと思います。

 

あとは、これはトレードに限らずビジネスにも当てはまる話ですが、時代に合わせて仕事のやり方ってどんどん変わってくると思うんですよ。

 

だから自分が今取り組んでることが時代に合わなくなってきたら、しっかり時間を作って「今後どうしていくか」ということをしっかり考えないといけない。

 

生きていく上で「流れに身を任せること」が私自身とても大事だと思ってるので、トレードもビジネスも、時代の流れや自分の年齢に合わせて、臨機応変にやり方を変えていきたいとは思っています。

 

──本日は貴重なお話、ありがとうございました!

 

まずは収入の基盤を作ろう

 

いかがだったでしょうか?

 

トレーダーという働き方は、ネットビジネスや転売とは違い、ビジネスではないという印象を持っていた方もいるかもしれませんが、

 

“個人が自分の力で経済的自立や自由を獲得する手段”

 

その選択肢として非常に魅力的なものだ、ということが分かって頂けたかなと思います。

 

インタビューにもあった通り、トレードは短期間でそう簡単に稼げるものではありませんし、余剰資金でリスクを承知で取り組むことが前提として求められます。その道に進めば、大量の試行錯誤や痛い思い、悔しい思いも沢山経験することになるでしょう。

 

実際に、優秀なトレーダーは結果を出せるようになるまでにどこかで退場を迫られるほどの大損を食らった経験をしている人も多いです。

 

さらに稼げるようになってからも、「数百万の元手を何年もかけて数億円にまで増やしたのに、それを1回のトレードで全て失ってしまい一発退場した」なんて話もよくあります。

 

ですが巷には、仮想通貨やFXなどで簡単に大金を稼いでいるかのようなブランディングをして情報発信している人がどうしても目立ちます。なので今回のインタビューでは、敢えてそれとは対極にある苦労の面を多めに掲載しました。

 

ビジネスや投資の世界というのは勉強やスポーツと同じで、結果を出し続けている人というのは必ずそれ相応の努力や苦労をしているものですからね。

 

ネットビジネスや転売などは、リスクやコストがほとんどありません。

 

せいぜい自分の時間と労力くらいです。

 

ですが投資は、自分のお金を動かすことになるので、どうしてもハイリスク(その分ハイリターン)にならざるを得ません。

 

そして実際に自分のお金を動かすからこそ、メンタルが物を言います。だからこそ収入の基盤がある人や余剰資金で取り組んでいる人のほうが圧倒的に有利になるんですね。

 

竹内さんが勝てるようになったのも、起業して収入の基盤が出来たこと、資金的な余裕が出来たことが大きなキッカケでした。

 

なので、まずは自分のビジネスを作り上げて、

 

「安定収入を確保してリスクを取れる環境を整えること」

 

から始めてみるのも1つの手だと思います。

 

付加価値を生み出してゼロからお金を生み出すビジネス力と、そのお金を元手に金融の世界で資産をどんどん大きく増やす投資力、この2つを手に入れれば個人としては最強でしょう。

 

もちろん、自分の意志で、自己責任で、リスクを取って、いきなりチャレンジしてみたいという人は、これをキッカケに投資の世界に足を踏み入れてみても面白いと思います。

 

今回のレポートが、あなた自身のこれからの働き方や生き方を考える上で参考になったのであれば、少しでもお役に立てたのであれば幸いです。

 

それでは、お読みいただきありがとうございました!
 


 

P.S.

 

現在、7日間限定で、

 

オウンドビジネス進路相談会』

 (クリックすると詳細ページにジャンプします)

 

 

“無料” で開催しています。

 

知識と経験が豊富な現役のオウンドビジネス起業家が、1人ひとりのレベルや状況に合わせて、最適なビジネスを提案し、さらに収益化までの具体的な道筋をお教えする文字通り、

 

“あなた専用のオウンドビジネスの進路”

 

をBizCampメンバーと一緒に作り上げる企画です。

 

大学受験でいう予備校のチューター
就職活動でいうOB訪問や企業説明会
転職活動でいうキャリアアドバイザー

 

のように捉えて頂けると分かりやすいかと思います。

 

「自分にとってそれぞれのビジネスの難易度はどれくらい?」

「何かを始めたとして、どんな手順で取り組んでいけばいいの?」

「実際問題、自分は成果が出るまでどれくらいの時間がかかるの?」

 

といった初心者や未経験者の方のお悩みや、

 

「今のビジネスを飛躍させるためのヒントが欲しい!

「自分が今、登山でいう何合目にいるのかを教えて欲しい!」

「色々手を出したけど続かなかった、状況を好転させるキッカケが欲しい!」

 

といった既に実践している方の具体的なお悩みなどを、一挙に解決する企画です。

 

混沌と化しているオウンドビジネス業界に一石を投じる『オウンドビジネス進路相談会』、本気で取り組みたいあなたのご参加を、お待ちしております。

 

『オウンドビジネス進路相談会』

 (クリックすると詳細ページにジャンプします)